妊娠中の海外旅行で気をつけなければいけないこと
妊娠中でも新婚旅行や海外挙式など、海外旅行を計画されている方もいるでしょう。妊娠中に飛行機へ乗る際は、普段とは違う注意すべきポイントがたくさんあります。
ここでは、妊娠中に海外旅行に行く際の注意点やおすすめの国をご紹介します。
妊娠中に飛行機に乗れるタイミングは
妊婦が飛行機に乗る計画をする場合は、妊娠16週~28週頃の安定期にしましょう。出産予定日を1カ月切ったなら、もしもに備えて長時間のフライトは基本的に避けたほうが無難です。
また、一般的に安定期と言われる期間であっても、母体の状態にもよりますので、事前に医師に相談しておきましょう。ほとんどの航空会社で妊婦が飛行機へ乗るのに条件を設けています。そのため、航空会社の条件を事前に調べておくようにしましょう。
妊娠中に飛行機に乗る際の注意点
海外旅行ではフライトが長時間になることが予想されますが、妊婦の体には普段よりも負担がかかりやすいので注意が必要です。
・炭酸飲料を避ける
飛行機内では気圧の変化が生じ、腸管内でガスが膨張しやすいと言われているため、炭酸飲料水を飲むのは控えるようにしましょう。ガスの膨張によって、腹痛が生じる可能性があるからです。
・エコノミークラス症候群に気をつける
妊娠中はむくみやすいということもあり、通常よりもエコノミークラス症候群になりやすいとされています。意識して1~2時間に1回は通路に出て歩いたり、ストレッチしたりして体を動かすようにしましょう。飛行機に乗る日は、なるべく体を締め付けない服装にして、座っているときは靴を脱いで楽にするようにしましょう。
・冷え対策をする
飛行機内は冷房が効いているので、お腹を冷やさないように気を付けましょう。航空会社によっては、必要に応じてブランケットをもらうことができますが、機内に予備がなかった場合のことも考え、念のため持参しておくと良いでしょう。足元から冷えることが多いため、靴下を履くことで冷え対策をすることができます。
・トイレに行きやすい席を選ぶ
妊娠中はトイレが近くなる傾向にあるため、通路側のトイレ寄りにある席を選ぶようにしましょう。海外旅行で利用する飛行機は海外のお客さんも多く、言葉の壁があることもあり、頻繁に席を立つことをためらう妊婦さんも少なくありません。
しかし、トイレに行く回数を減らしたいからといって、水分補給を控えてしまうとエコノミークラス症候群になってしまう可能性が高くなってしまいますし、飛行機内は乾燥しがちなので喉を痛めてしまう場合もあります。このような状況を避けるためにも、なるべくトイレに行きやすい席を確保するようにしましょう。
妊娠中の方におすすめの海外旅行先
妊娠中は長時間のフライトが必要な国や、乗り継ぎをする必要のある国への海外旅行は、なるべく避けておいた方が良いでしょう。もし海外旅行に行くのであれば、なるべくフライト時間が短く済む国や、妊婦さんが自分のペースで安心して過ごすことができる国を選ぶことがポイントです。
例えば、ハワイなどであれば、道路がしっかりと整備されていて交通渋滞が少ないですし、医療制度も整っているためいざというときも安心です。また、日本語も通じやすい国なので、ストレスも少なく過ごしやすいでしょう。
妊娠中に海外旅行を計画する場合は、必ずかかりつけの医師に相談をするようにしましょう。また、できることなら、心置きなく旅行を楽しめる出産後に予定をずらしたほうが安心でしょう。
作成日:2015/08/17